放射線とは

放射線とは
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放射線とは

α線 β線 γ線について

日本では、2011年の東日本大震災における福島原発の問題から、放射線と原子力に関する話題に敏感になりました。
「放射線ってよく分からないな…」という人にならないように、しっかりと正しい知識を付けておく必要があります。

今回は、放射線とは何かについてと、α線とβ線とγ線の違いについて、わかりやすく簡単に解説をしていきます。

放射線とは

放射線

放射性物質から放出される高エネルギーの粒子や電磁波

放射線とは、放射性物質から放出される高エネルギーの粒子や電磁波のことです。
放射線は電磁波であるイメージが強いですが、粒子の放射線もあります。

放射線の単位としては、ベクレル[Bq]、グレイ[Gy]、シーベルト[Sv]などがあり、それぞれ

ベクレル[Bq]…1秒で崩壊する原子核の数
グレイ[Gy]…物質1kgあたり、何Jの放射線のエネルギーを吸収したか
シーベルト[Sv]…放射線が人体に及ぼす影響を含めた線量

となっています。

放射線の単位について、照明による光に例えられることが多く、電球などの光源がベクレル、地面などに光が当たる量がグレイ、人体にどれくらい影響があるかを考えたのがシーベルト、というイメージです。

また、原子核が放射線を出す能力のことを放射能といい、同位体の中でも放射能を持つ同位体のことを放射性同位体(ラジオアイソトープ)といい、放射性同位体が放出する放射線には、α線・β線・γ線の三種類があります。
その他にも、中性子線やX線などの放射線もあるのですが、主にα線・β線・γ線の違いについて聞かれることが多い印象です。

α線 β線 γ線とは

α線 β線 γ線

α線…ヘリウムの原子核 透過力は小さいが、電離作用は強い
β線…電子 透過力も電離作用も中間の強さ
γ線…周波数が高い電磁波 透過力は大きいが、電離作用は弱い

放射線には様々な種類がありますが、物理基礎で登場する放射線は、主にα線とβ線とγ線です。
α、β、γと大きい順に並んでいるため、「α線はヘリウムで大きいから透過しない、その代わり大きいから電離作用は強い」「γ線は電磁波で小さく、電離作用が弱い代わりに透過力は大きい」と覚えておけば良いでしょう。

α線・β線・γ線の違い

実際に見るのが一番分かりやすいと思うのですが、α線は紙一枚挟むと全然検知しなくなります。
γ線は透過力が強いため、放射線源を机の中に入れても防ぐことなく検知することができます。

まとめ

放射線とは放射性物質から放出される高エネルギーの粒子や電磁波のことです。
主にα線・β線・γ線などがあり、α線は紙、β線はアルミなどの薄い金属、γ線は鉛や鉄などの厚い金属で防ぐことができます。

放射線の単位にはベクレル[Bq]、グレイ[Gy]、シーベルト[Sv]があり、それぞれ意味が違います。
人体の影響を考えるときは、シーベルトで考えましょう。

 

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