物理基礎をやらずに物理を始めて大丈夫なのか?
たまに聞かれるので、この質問に答えようと思います。
物理基礎をやらずに物理を始めて大丈夫なのか?
結論を言うと、大丈夫ではありません。
物理基礎を勉強せずに物理を勉強するのはとても難しいでしょう。
コチラでも説明しましたが、物理基礎の公式は物理でも使いますし、物理基礎を分かっていることが前提で物理の説明をしています。
物理基礎を知らずに物理を勉強するのは、算数を知らずに数学を勉強するようなものです。
つまり、基本的に無理です。
絶対にオススメできません。
素直に物理基礎から始めましょう。
物理基礎を勉強しなおすべきなのか?
「物理基礎をやらずに物理を始めて大丈夫ですか?」
と聞いてくる人は、物理基礎を全く勉強していないのではなく、
「物理基礎は授業でやりましたが全然覚えてなくて、物理基礎を完璧に理解できるまで復習してから物理に進むべきですか?」という意味で聞いてくることが多いです。
物理基礎も物理も、大きく5つの範囲に分けることができます。
例えば、物理の力学を理解するためには物理基礎の力学が必要になるため、物理の力学だけを勉強したい場合は物理基礎の力学だけを復習すれば大丈夫です。
物理を最後まで勉強するなら結局物理基礎の全てを復習することになりますが、物理基礎の一部を復習すれば物理の勉強を始めることが可能です。
なんとなくでも物理基礎を知っているのであれば、要所要所で復習をすれば何とかなる可能性は十分あるでしょうね。
それでも、物理基礎を理解しないと物理を理解することはできないことに変わりありません。
物理を勉強するために最低限復習しておくべきこと
では、物理を勉強するために、物理基礎のどの範囲を復習しておくべきなのかを答えます。
力学
・加速度の3公式
・力のつり合い
・運動方程式
・摩擦力
・エネルギー保存の法則
熱
・絶対温度
波動
・波とは
・周期・振動数・波の基本式
・Y-XグラフとY-Tグラフの違いとは
・波の重ね合わせの原理
・定常波
電気
・電気分野全て
最低でもこれらの内容を理解していないと、話にならないと思われます。
もちろん、力学を勉強するためには力学の内容だけ復習すれば最低限大丈夫です。
しかし、力学の内容はすべての分野で登場する可能性があるため、物理の電磁気学を勉強するためには、物理基礎の電気+物理基礎・物理の力学を理解する必要があります。
これらの内容を理解した上で、物理基礎をやらずに物理を勉強しても大丈夫なのかを各自で判断してください。
個人的には無理だと思うので、物理基礎の復習をしてくださいね。