かいしー読書部では、私が読んだ本を紹介していきます!
今回紹介するのは『マンガでわかる世界の名著』です。
読みたいと思ってるけど読んでないんだよね、という本たち解説されている本。
NHKはこういうことをしてくれるから好き。
『マンガでわかる世界の名著』概要・著者
概要
1作品10ページのマンガ!
NHK「100分de名著」制作班の監修!
読みどころがわかれば、難解な名著もすんなり読める!本書は、「ハイライト」を知り、12作の名著を1時間で理解する本です。
「読んだはずなのに頭に入らない…」
「おもしろさがわからない…」
名著ときくと、こんな感想をもつ人が多いかもしれません。
それもそのはず。
名著と呼ばれる本は、そもそも、とっても読みにくいものなのです。
・情熱にかられて勢いで文章を書いていたり…
・内容だけじゃなく、構成もむずかしかったり…
・時代背景を知らないと理解できなかったり…
まさに、下ごしらえが必要な歯ごたえたっぷりな食材そこで本書は、上手にひと手間をかけて、名著を調理してみました。
『ハムレット』シェイクスピア
『罪と罰』ドストエフスキー
『星の王子さま』 サン=テクジュペリ
『人生の意味の心理学』アドラー
『赤毛のアン』モンゴメリ
『獄中からの手紙』ガンディー
『幸福論』アラン
『夜と霧』フランクル
『ソラリス』スタニスワフ・レム
『フランケンシュタイン』メアリ・シェリー
『エミール』ルソー
『永遠平和のために』カント
この12冊を漫画+文章で簡単に紹介・解説をするという本。
著者紹介
NHK「100分de名著」制作班
NHKの「100分de名著」、素晴らしい番組ですよね。
『マンガでわかる世界の名著』を読もうと思ったきっかけ
哲学関係の本を調べてたら「100分de名著」のサイトが出てきて、数日後にGoogleからオススメされました。
『ハムレット』→日生劇場でオペラを見たことがある
『罪と罰』→中学生の頃に読んだけど内容は忘れた
『星の王子さま』→持ってる、何度か読んだ
『人生の意味の心理学』→高校生の時に漫画版?を読んだ記憶があるけど内容は覚えてない
『赤毛のアン』→小学生の頃に読んだ、記憶ない
『獄中からの手紙』→知らない
『幸福論』→知らない、気になる
『夜と霧』→読みたいと思っていた
『ソラリス』→知らない
『フランケンシュタイン』→読んだことないけど内容は知ってる
『エミール』→大学生の頃に読んだ
『永遠平和のために』→いつか読みたいと思っていた
のように、知ってるけど忘れてたり、読みたいと思ってたけど後回しにしていた本たちが綺麗にラインナップされていたので気になって読みました。
これらの本をなんとなく知りたいって人に結構オススメ。
『マンガでわかる世界の名著』から学んだこと
ガンディーの『獄中からの手紙』、読みたいって思う内容でした。
「マイ・ライフ・イズ・マイ・メッセージ」という言葉が素晴らしい。許しましょう、何もかも。
「いうことを聞かせよう」とする人のいうことなんて聞きたくないですし、「頭ごなしに自分のことを否定的に扱おうとする人間」に耳を傾けることなんて有り得ない。批判や、強制や、命令で相手が変わるなんて思わない。まず自分が代わり行動することで相手の内側から変えていく。その通りだと思います。
アドラーの「健全な劣等感」も良い考えだと思いました。
理想としている自分に今の自分はまだ達成してない、理想の自分になるために頑張ろうという考えが「健全な劣等感」。
健全に劣等感を抱けるくらい心の強い、悲観的すぎない人であれば良いですがね。
12冊の本の内容をなんとなく知ることができたのが最大の学びです。
感想
アドラー心理学の「人生はこの瞬間に変えることができる」って素敵だなって思いました。
よく、「大人になったらもう変わらないよ」と言う人もいますが、変えたいと思っていれば誰だって変われるんだと思う方が素敵な人生だと私は思います。
あと思ったのは、この著者はSNSが嫌いなのかぁ?ということ。
確かにSNSでの人間関係は軽くなりがちだけど、SNSによって深い関係になることもあるし、使い方次第だと思います。
軽い関係で終わるのがダメなのであってSNSがダメなわけではない、これくらい分かるでしょ。
あと、競争を避けようとするのももどかしい。
確かに競争を避けて自分なりの幸せを見つけるのは良い方法だと思う。けど、競争をして本気でぶつかることも良い経験なんだよ。
オリンピックで日本は全種目で1位を目指しません。なぜなら、競争をするくらいなら自分の幸せを見つけた方が良いから。
って言えるの?
岸見一郎さんからは、こんな興味深い事例をうかがいました。勉強をしない子どもに「勉強しなさい」とうるさく注意をする親がいたら、「今後は一切、いわないように」と指導するそうです。勉強は親の課題ではなく、子どもの課題だから。
その結果、多くの子どもは、親が何もいわなくなったことを不安に思い、自分自身で勉強することの意味を考え始めるとのこと。
多くの子どもって何割くらい?
言いたいことは分かるし、「勉強しなさい」と言うのが良くないのは同意だけど、勉強しなさいって言われなかったら勉強しなくて終わりでしょ。
「勉強しなさい」はやめて、勉強する意味、「なぜ勉強するのか」の目的の確認を根気強く話合ってくのが良いんじゃないか?
俺だったら、「そもそも何で勉強するのか?」を何度も対話で確認して、勉強の本質を理解したら最終的な判断を子どもに任せるって手法を取るよ。
「何も言わなくなったら自分で考えるようになる」は楽観的すぎるというか、良い環境に恵まれてきたんだなって感想。人間を信じてる素晴らしい人だなって思いました。現実も見よう。
その直後に書いてある、「人生はギブ・アンド・ギブ」ってのは100%同意。全人類に知って欲しい。人生はギブ・アンド・ギブだよ。
ちなみに、この本を読んで読みたくなったのは『獄中からの手紙』と『夜と霧』でした。