『超ファシリテーション力』でファシリテーターの基本を学ぼう

超ファシリテーション力
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こんにちは!かいしーです!

かいしー読書部では、私が読んだ本を紹介していきます!

今回紹介するのは『超ファシリテーション力』です。

あ!Abemaの人だ!

Abemaの動画で見かける人、平石さんって言うんだ。確かに議論の進行をいつもしてる人だし、この人が言うファシリテーション力は説得力あるな~一度は読んでおこう。と思わせるような魅力を感じました。

有名人の著書って本人が書いてるのか、インタビューというかヒアリングしたものをライターさんが書いてるのか分かりませんが、仕事をする上で知っておいて損はないだろうと思います。

『超ファシリテーション力』|要約・著者紹介

要約

個性的な出演者をさばく名ファシリテーター
平石直之アナウンサー初の著書!

参加する会議がことごとくつまらない。
終わってみたら何も決まっていなかった。
時間がかかり過ぎて意欲が失われる。

なぜなのか?

数々の論客の様々な意見が飛び交う場を
コントロールしてきた著者が、
「つまらない、決まらない、終わらない」
会議・ミーティングを一変させるテクニックを
あますことなく紹介します!

・まず何よりも準備が大事。出演者のSNSや最近の活動、話し方の特徴などは必ずチェック。参加者の「これだけは言いたい」を言わせ、「これだけは聞きたい」ことを必ず聞く。

・話す力よりも聞く力の方が大事。

・あの手この手を使って、本音で話せるムードを作ることが大切だ。

会議は大縄跳びのようなもの。ファシリテーターは縄を回す人。心地よく飛んで貰えるよう、飛ぶ人の味方だと意思表示し、徹底的に寄り添うこと。

相手に手応えを感じさせるようにしよう。「反復」「要約」「同調」を使うと話者に手応えを感じさせることができる。

誰がファシリテーターを務めるかは予め明確に決めておこう。「なんとなく」で司会進行役を決めるのは禁物。

会議の序盤は否定的なコメントをできるだけ避ける、序盤は議論の材料集めの時間にあてるべき。序盤に意見を引き出すために言いたいことを自由に言ってもらうことが議論の深さに影響する。

のような内容がQ&Aときてたくさん載ってて、最後に「即使える!キラーフレーズ集」が載っている。

著者紹介

平石直之
Naoyuki Hiraishi

テレビ朝日アナウンサー。「ABEMA Prime」の進行を担当。
1974年、大阪府松原市生まれ。佐賀県鹿島市育ち。早稲田大学政治経済学部を卒業後、テレビ朝日に入社。報道・情報番組を中心に、「地球まるごとTV」「やじうまテレビ! 」などでMCを務め、「ニュースステーション」「スーパーJチャンネル」「サンデー・フロントライン」「報道ステーション」などでは、キャスターおよびフィールドリポーターとして全国各地を飛び回る。訪れた地は全47都道府県。2004年6月から1年間、ニューヨーク支局に勤務し、イチロー選手(当時)が年間最多安打記録を打ち立てた歴史的な試合や、アメリカ大統領選を取材。帰国後に「数字が読めるアナウンサー」を目指し、独学で8カ月かけて簿記3級と2級を取得。
2019年から新しい未来のテレビABEMAの報道番組「ABEMA Prime」の進行を担当。“論破王”と呼ばれるひろゆき氏との軽快なかけあいや、ジャーナリスト・佐々木俊尚氏との熱い議論など、アナウンサーという枠を超え、ファシリテーターとしての役割を存分に発揮。個性が強い出演者たちを巧みにまとめ上げる、“アベプラの猛獣使い”として番組を大いに盛り立てている。
特技はテニス。学生時代はテニススクールのインストラクターのアルバイトで、コミュニケーションスキルを磨いた。
自他ともに認めるスイーツ男子で、愛猫家の一面も。
また、大学の卒業旅行で中国のゆかりの地をめぐった“三国志マニア”で、本、映画、連続ドラマ、ゲームなど、あらゆる形でこよなく愛する。

「ABEMA Prime」の人、YouTubeのサムネでたまに見かける。

『超ファシリテーション力』を読もうと思ったきっかけ

ひょんなことから「ファシリテーション力」についての話になり、話の中で『超ファシリテーション力』を知りました。

著名人の著書を読むことは普段ないのですが、Abemaの進行をしている人の話はためになりそうな気がしたため、読みました。

『超ファシリテーション力』から学んだこと

理念として新しく学んだことは特にないです。当たり前のことが書いてあったと思います。(問題は、その当たり前を知らない人が多いということですが。。。)

しかし、細かいテクニックというか、「具体的にこうしよう!」みたいなことが多く載っており、テクニック集としてはためになることが多いです。

例えば、「相手に手応えを感じさせるようにしよう」ということは当たり前のことですが、「反復」「要約」「同調」を使うと話者に手応えを感じさせることができるぞというのは、具体的で分かりやすく実践しやすい内容だなと学びになります。

他にも、

・議論が盛り上がらないときは、あえて極論を投げかけてみよう。
・強い言葉を使ってしまった人がいた場合、言い換えてあげよう。「卑怯だ」→「フェアではない」
・喋りたがりの人には最初に喋ってもらうことで時間調節しやすいようにする。
・明確に言いたいことがありそうな人には、質問形式で口を挟むのではなく「〇〇さん、どうぞ」だけで十分だ。

のようなものが載っているため、テクニック集、台詞集としてみるならば良い感じの本ですね。

感想

かなり常識的というか、基本的なことが書かれていると感じました。

それだけ、基本的な部分の足りていない人が多いのかなとも思います。

ファシリテーターの役目として「準備をする(話し手のことを事前に調べる、議題の論点について勉強しておく)」「話す力よりも聞く力の方が大切だ」「本音で話せるムードが大切だ」とありましたが、これはコミュニケーションの基本中の基本であり、まともに会話のできる人のほとんどが意識的に・無意識的に行っているものでしょう。

ホスト等の夜職の方に「接客するコツ」を聞いたら同じようなことを言いそう。

会議・議論というのは協力ゲームです。コミュニケーションも協力ゲーム。

人と人が協力するために必要なことが「準備」「聞く力」「本音で話せる雰囲気」であるというファシリテーターの意見は、「心理的安全性」という一言でまとめられると考えます。

ファシリテーターのしていることは「安心して好きなように話してもらえるように場を作ること」であり、まさに「心理的安全性を確保しようとしている」と言えるでしょう。

『超ファシリテーション力』は、司会者・議論の議長・進行役として、話者が心理的安全性を持ちつつ気持ちよく話せる方法を簡単にまとめた実践本であったと思います。

この本に書いてあったことを覚えなくても、人の意見や考え方を大切にする気持ちを持っていれば、自然とファシリテーション力は身に付くものなのかなと思いました。

ただまぁ、人を大切にと言っても具体的にどうすればいいのか分からない人用に、会議の進行役をする上で上司から部下へのアドバイスをまとめましたみたいな本だったと思います。

強いて言えば、テレビ番組を盛り上げるための内容っぽい感じが強いため、自分の行動の参考にするためには内容を少し頭の中で補完したり置き換えたりする必要があるでしょう。

超ファシリテーション力

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