この記事で学べる内容
・回折とは
ホイヘンスの原理を用いることで,波の回折を理解することができます。
波の回折は波の特徴的な現象であるため,回折を学び,波について理解を深めましょう。
それでは,波の回折についてわかりやすく簡単に解説していきます。
回折とは
回折
波が障害物の背後に回り込む現象
回折とは,波が障害物の背後に回り込む現象です。

ホイヘンスの原理より,平面波も無数の素元波からできていると考えるため,平面波が小さいすき間を通り抜けると球面波となり,障害物の後ろにも波が届きます。

波長がすき間より小さいと,回折が見られなくなっていきます。
つまり,波長が大きければよく回折し,波長が小さいほど回折しなくなるのです。
ラの音の波長は約0.77m,5GHzのWi-Fiの電波の波長が約6.0×10-3m,赤色の光の波長が約7.0×10-7mです。
音やWi-Fiはちょっとした隙間があれば届きますが,光は波長が小さいのでよく直進するということですね。
まとめ
回折とは,波が障害物の背後に回り込む現象であり,波長が大きいと回折しやすく,小さいと回折しにくいです。
回折は波の特徴的な現象であることを覚えておきましょう。