ハイリスク・ハイリターン
言わずもがな、「失うものが大きい可能性もあるが、見返りも大きい可能性もある」という意味の言葉です。
皆さんはリスクとリターンについてどのように考えているでしょうか。
今回はリスクとリターンに関する考え方をまとめていこうと思います。
リスクとリターンは一緒に考えるべし
リスクとリターンは必ず一緒に考えましょう。
リスクばかり気にしたり、リターンばかりに注目するのは非常に危険です。
大きなリターンには大きなリスク、小さなリスクには小さなリターンが付き物なので、リターンだけを見ると思いがけない損失をすることになりますし、リスクばかり見ても利益は得られません。
世の中にはリターンばかりを書き、どれくらいのリスクがあるのかを敢えて書かないもので溢れています。
宝くじの当たる確率、競馬で勝てる確率、〇〇教室に費やす時間…etc.
次に、リスクの考え方について説明します。
リスクは確率として幅で見るべし
リスクは確率として幅で見ましょう。
リスクを考えるために、台風の予報円を例にして考えてみます。
上の画像が2022年における台風14の予報です。
白い破線は予報円であるため、台風が凄く大きくなるというわけではなく、予報円の中に台風がある確率は70%という意味になります。
私たちは普通、上の予報円を見て「台風が来るかもしれないな~、備えておくか~」という思考を行います。
もし予報円がなく予測線のみの場合はどうでしょうか。
上記のような予測線の場合、東京在住の人は台風は来ないと考えて行動しますよね。
逆に、「台風が来る確率は0.01%です」という場合も台風には備えないでしょう。
私たちは、台風が来るとき、「台風そのものがどれくらいの強さか」だけではなく、「自分のいるところに来るのか」を確率で直感的に考えています。
つまり、物事のリスクを考えるときは「リスクそのものの大きさ」だけではなく「リスクを被る確率」も一緒に考えなくてはいけないのです。
リターンが大きいとリスクも大きい
リスクとリターンには基本的に正の相関関係があると考えましょう。
簡単に言うと、リスクが大きければリターンも大きい、リスクが小さければリターンも小さいということです。
例えば、諸刃の剣はハイリスク・ハイリターンと言えますし、石橋を叩いて渡ることはローリスク・ローリターンと言えます。
両辺に刃が付いている→便利だが自分を傷付ける可能性がある
石橋を叩いて渡る→安全だが渡るのに時間がかかる
世の中の大半の物はハイリスク・ハイリターンかローリスク・ローリターンのどちらかです。
バイトは時間と体力だけを使って稼げるローリスク・ローリターン、起業は失敗するリスクもあるけどリターンも大きい。
金利が年0.001%である場合、1年後には何円になっているでしょうか?
じゃあ、100万円でとある日本企業の株を買ったとしたら、1年後には何万円になってるかな?
上がるかもしれないですし、下がるかもしれないですよね?
つまり、株式は比較的ハイリスク・ハイリターン、銀行預金はローリスク・ローリターンということです!
あくまでも、銀行預金と比べたらという話ですが。
手数料のない銀行を選んでいる人は賢い
ローリスク・ハイリターンは嘘
リスク0で稼げるよ!
嘘です、あり得ません。
もし本当にローリスク・ハイリターンのものがあったとしても、大量に人が集まるとリターンが減ってしまうため存在は隠されます。
これが本音です。
ローリスク・ハイリターンのものがあったら「これは嘘じゃないか?」と必ず疑いましょう!
リスクの受け取り方は人によって異なる
リスクの大小は人によって異なります。
例えば、
失敗したら5万円を失う
というリスクが存在したとき、お金を持っている人にとっては大したことのないリスクですが、お金の無い人にとっては大きなリスクになります。
大切なのは「自分にとって、どこからがリスクなのかを把握しておくこと」です。
お金を賭ける
コインを1枚投げる
表が出たら賭けた分のお金が貰える、裏が出たら賭けた分のお金を失う
というゲームがあるとしましょう。
皆さんは何円まで賭けることができますか?
私なら、
1円なら何回でもこの賭けで遊べる
100円でも何度かやるかも
1000円なら数回しかやらないかも
1万円を賭けるのはドキドキする、できなくもないけどやらない
10万円をコインに賭けるのはキツイ
100万円を50%の確率で失うかもしれないのは無理
1000万円をコインに賭けるのは絶対無理
となりますが、給料・貯金・年齢・健康状態等によってリスクの感じ方は異なるため、失っても良いと思えるお金の量は人によって異なります。
上でも書いた通り大きなリターンを得るためには大きなリスクを背負う必要があるため、自分が背負うことのできるリスクの量を把握してから狙っていくリターンの大きさを決めると良いでしょう。
コスパの良い方法を探す
ローリスクハイリターンは嘘だと言いましたが、リスクを抑えながら大きなリターンを得ることも場合によっては可能です。
〇肉体労働
老人にとっては大きなリスクだが、体を動かすことが得意な人にとってはリスクが小さくなる
〇接客業
好きな人は比較的大丈夫だが、苦手な人にとっては苦痛
自分が得意なことや好きなことを仕事にした場合、苦手な人と比べると小さなリスクで働くことができます。
競馬やFXも詳しければ詳しいほどリスクは小さくなりますし、能力が高ければリターンも大きくなります。
自分の得意なこと・好きなことを理解し活用することで、同じことをしていても他の人よりも小さなリスク・大きなリターンを得ることが可能なのです。
でも、能力や資質によってはコスパを良くすることは可能!
まとめ
- リスクとリターンの片方しか見ない奴は馬鹿、両方見ろよ
- リスクとリターンの大きさだけでなく確率も見ろ、何%くらいで成功・失敗するのかも考えろ
- リターンが大きいとリスクも大きい、誰でもできるローリスクハイリターンは嘘だと思え
- 人によってリスクの感じ方は違う、100時間失っても良い人もいれば時間を大切にしたい人もいる
- 自分が許容できるリスクを理解し、無理せずリターンを得よう
以上!