『私たちは子どもに何ができるのか』から学ぶ非認知能力の重要性

私たちは子供に何ができるのか
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こんにちは!かいしーです!

かいしー読書部では、私が読んだ本を紹介していきます!

今回紹介するのは『私たちは子どもに何ができるのか』です。

良い教員として常に教育について学んでいかなければならないと思っているので、教育系の本を定期的に読んでいます。
本を読めば良い教員になるとは限りませんが、教育観系の本を読み続けることは良い教員になりたいと考えたときに取れる有効な選択肢の一つでしょう。
知識が相対化されるというか、自分の中の思い込みだけで教育をしなくなる感じはあります。
教師って自分が正しいと思ったことを根拠もなく教育することがあって、それって民間療法しかしない部族の医者みたいなもんなんですよね。
こうしたら教育に良い気がする、理由はない。
みたいな。
こういうのを病院でやられたらゾッとすると思うのですが、教師ではよくあることなんですよね。
本を読んだり研究結果を見たりすることは、民間療法しかしない部族の医者からエビデンスベースで医療を施す医者に変化するような感じがします。

『私たちは子どもに何ができるのか』|要約・著者紹介

要約

非認知能力は、
読み書き計算のように
教えて身につくものではない。
「環境」の産物なのだ。

・非認知能力の高い子供の方が学歴が高く、健康状態もいい。借金を抱えたり刑務所に入る割合も低い。

・三平方の定理を教える効果的な方法があるのであれば、グリット(やる抜く力)を教える最良の方法があるのでは?

・公立高校でチェスを強豪にした先生は「グリット」「気質」「自制心」という言葉を使っていなかった。試合を一緒に熱心に分析したり、ミスについて率直に話したりした。

・非認知能力は教えることのできるスキルと考えるよりも、非認知能力は子供を取り巻く環境であると考えた方が正確である。

・幼い時期に慢性的なストレスを受けた子供は失望や怒りへの反応を抑えることが困難だと思うようになる。

・幼児が動揺しているときに、瞬間的なストレスに対処するのを助け、怯えや癇癪を落ち着かせるのを手伝うことのできる親の子は、ストレス対処能力に大いにプラスの影響を与える。

・もっと子供と遊ぶようにと指導を受けたグループの親の子は、子供時代をよりうまく乗り切った。

これで4分の1くらいですかね、内容としては。

著者紹介

ポール・タフ(Paul Tough)

『ハーパーズ・マガジン』『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』編集者・記者を経て、フリーのジャーナリスト。子供の貧困と教育政策を専門に多数の執筆・講演活動を行う。著書に『成功する子 失敗する子』(英治出版)

『私たちは子どもに何ができるのか』を読もうと思ったきっかけ

ネットで教育系の本を漁ってて、たまたま見つけたので読みました。

こういうタイプの本は定期的に読みます。新しい発見をすることも多いですが、大抵の場合、似たようなことを別の視点から書かれていることが多いです。

「非認知能力」の重要性を伝えている本が多い印象。もしかしたら確証バイアスかもしれませんが。

『私たちは子どもに何ができるのか』から学んだこと

非認知能力の重要性を改めて知った、という感じ。

まだ読んでないけど(読む本リストには入ってる)『幼児教育の経済学』も似たようなことが書いてあるんだろうな。

要は、幼少期をどう過ごすかで今後の人生が変わりますよ、的な話。

特に親の愛情が大切。子供を放置せずよく構う、多様な語彙を使って話しかける、「心の安全地帯」を作る、そうすることで非認知能力は向上する傾向にある。

教師になって8年、いやってほどたくさん見てきた論理です。その通りだと思います。

学校教育で大切なのは「自律性」「有能感」「関係性」の3つ。

あと、推奨される教育は

・探求型の指導ー教室で、教師がただ講義するだけでなく、生徒に議論をさせること。
・プロジェクト型の学習ー生徒たちが、たいていはグループで、仕上がるまでに何週間、何か月もかかるような複雑な課題に取り組むこと。
・実績重視の評価ー生徒たちを期末試験の得点で判断するのではなく、彼らが一年かけて築いた実績、プレゼンテーション、文章、芸術作品などで評価すること。

この言葉を受け取り、ちゃんとこういう教育活動をしていこうと改めて思った

「学業のための粘り強さ」の背後にあるカギは「学業のためのマインドセット(心のありよう)」で、そのカギとなるのは

①私はこの学校に所属している。
②私の能力は努力によって伸びる。
③私はこれを成功させることができる。
④この勉強は私にとって価値がある。

の4つ。

上記の推奨される教育とマインドセットの4つのカギは絶対に忘れないようにしよう。

感想

子どもを育てる大人は全員読んだ方がいい。

あ、非認知能力の重要さと育て方を知らない大人限定ね。

幼児に心の安全地帯を提供するなんて親として当然だと思うけど、世の中そんなことはないみたい。

経済・教育格差が出ちゃうのかな、温かい家庭で育つ子供は非認知能力が高くなるイメージあります。

冷たい家庭で育った子の全員が非認知能力を持ってないわけではなく、あくまでも傾向。

能力の高い子に育てたいのであれば、乳幼児期から愛情を持って接しよう

愛情とは、子供に構うこと、ストレスを和らげる助けをすること、ネガティブなことが起きたら慰めたり励ましたりすること、豊富な語彙で話しかけること、抱きしめること、目線を合わせて言葉を交わすこと。

要はアタッチメントを大切にしろってこと。

多分だけど、温かい家庭で育った人は本能的にそれを知ってる。子供には愛情をこめて接して心の安全地帯を作るだなんて常識だって思ってる。

俺や俺の友達は皆常識としてそんなことを知ってる。多分、学歴がある程度高いから。

こういう本を読めばアタッチメントの存在すら知らない人でもアタッチメントのことを知ることができます。でも、良い教育を受けてない人は本とか読まないと思う。どうなんだろう。

少なくとも、「子供に良い教育を与えたい」と考える親じゃないと『私たちは子どもに何ができるのか』の内容を実践することはできない。そしてそれは、良い教育を受けて非認知能力の高い人ほど実践するのに有利な状況にあり、再生産に繋がってるんだ。

裕福な家庭の子供は裕福になるってこと。

もちろん、良い巡り合わせのおかげ・たまたま運よく良い親になることもあるだろうけど、良い親がどれくらいいるのかの現実を見た方が良いかもしれない。

『私たちは子どもに何ができるのか』にも書かれていたことと似ているけれども、『私たちは子どもに何ができるのか』の内容を実践したり知ることのできる人、このブログを読んでる人はある程度知識欲があったり優れていたりする人だろうから、本当に必要な貧困層の子供や恵まれない家庭の子供には教育が行き届かない。

俺だって教師をやってるけど、ある程度恵まれた人しか集まってこないような場所だし、結局恵まれた人がもっと恵まれるようになるだけなのかなって思った。

俺には俺のできることをする。

①私はこの学校に所属している。
②私の能力は努力によって伸びる。
③私はこれを成功させることができる。
④この勉強は私にとって価値がある。

こう思えるような教育活動をする、手の届く範囲で。ただそれだけ。

私たちは子供に何ができるのか

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