あなたは自分の投票先を誰かに教えますか?
選挙が近づくと「どの政党・どの人に投票しようかな?」と悩みますし、選挙の話になると、恋人や家族、友人などがどの候補者に票を入れたのか少しだけ気になりますよね。
今回は「投票先を他人に言ってはいけないのか?秘密にするべき?」について考えていこうと思います。
投票先を他人に言ってはいけないのか?秘密にするべき?
投票先を教えるということは “自分の思想を教える” ことになります。
投票先を他人に言うことで、自分がどういう人間で普段何を考え行動しているのかが伝わってしまいます。
日本に住んでいる人は”建前と本音”を持っている人が多く、上司には笑顔で接しているものの裏では上司の悪口を言う等の場面が珍しくありません。
このような”建前と本音”を必要なもの・美徳として考えている人は「投票先を教えることは本音を言うということなので、投票先を言いづらい」と考えています。
“建前と本音”を大切にしている人と仲良くしたいのであれば、投票先を言ってはいけないかもしれません。秘密にしておきましょう。
“建前と本音”を大切にしている人は、投票先を自分から教えても相手からは教えてもらえないでしょうし、そういう会話をすること自体が好きではないでしょう。
逆に、“自分の意見は主張するべきだ”と考えている人に対しては投票先を教えても問題ありません。
自分の常識と他人の常識は違うのが当たり前で、自己主張とわがままを違うものとして捉えることができている人は「意見を主張することは人として当たり前のことだ」という考えを持っています。
どんな人でも自分の意見というものを持っているのは当たり前であり、人の意見を受け入れる余裕がある人であれば、どんどん自分の意見を主張するべきでしょう。
投票の自由を侵害する?
自分が誰に投票するのかを言う義務はありません。
投票が終わった後であれば大丈夫かもしれませんが、多くの人が投票する前に投票先を言うようになると「誰に投票するか言え、あいつに投票するだなんて言わないよな?」のような圧力をかける人が出るかもしれません。
同調圧力の強い日本では、投票先を皆が言うようになると「投票先を言うのが普通だよね」という社会になる可能性が高いため、危険な面もあるのは間違いないでしょう。
しかし、投票の話や選挙の話を行うことが政治を身近に感じる方法の1つであるため、全く話をしないのも危険です。
喧嘩に発展する可能性もある
政治思想が異なるということは人格や思想が異なるということでもあるので、相手の考えを理解できないことにイライラしてしまい、喧嘩に発展する可能性があります。
例えば、
友人の意見を聞こうとしたところ、友人は政治に全く興味がなく投票すらしていなかった。
それではダメだと思い「投票くらいはした方がいい」と説得したところ、逆に機嫌が悪くなってしまった。
「どこに投票するのか?」を聞いたところ、自分と全く異なる考えをしている候補者だと判明し、どうしてその人なのかと議論をしていくうちに喧嘩にまで発展してしまった。
なんてことはよく聞きますね。
常識とは大人になるまでに身に着けた偏見の集まりです。
周りの人が自分と同じ意見だと考えてはいけませんし、人それぞれ意見を持っていることが当たり前だと思い、他人の意見を受け入れる余裕を持ちましょう。
「議論と喧嘩は別だ」という考えを持てる人が多ければいいのですが、難しい話ですね。
結局、投票先を教えるかどうかについて調べている・考えている時点で”建前と本音”を気にしているということなので、相手に合わせて教えたり教えなかったりすしましょう。