自電車置き場の屋根理論というものをご存知でしょうか。
自転車置き場の屋根の色理論(パーキンソンの凡俗法則)とは、「どうでもいいこと(誰にでも分かるような簡単なこと)ほど議論が白熱してしまう」ことを言います。
マイナーな内容なので、ご存知の方は少ないかと思いますが、日常生活でかなり見かけるようなことなので、知っておくだけでそこそこ賢く生きていけるようになると思います。
今回は自電車置き場の屋根の色理論について説明していきます。
無駄な会議でよく見る光景
文字の大きさとか場所とかどうでもいいんですけど!!!!!
資料の中身、内容に関して意見は何もないんですか?!?!?!
こういう場面に一度は出くわしたことありますよね。会議あるあるだと思います。
実はこういう現象に名前が付いています。
パーキンソンの凡俗法則とは
パーキンソンの凡俗法則とは、このような
「どうでもいいこと程議論が白熱してしまう」
ことをいいます。パーキンソン病のパーキンソンとは違う人です。
パーキンソンさんは『パーキンソンの法則』という著書を出しており、その中の一節としてこの話が登場しました。
なお、パーキンソンの法則と区別するためにパーキンソンの凡俗法則と言います。
このような「どうでもいいことは議論が白熱する」ということを「自転車置場の屋根の色をどうしたらいいか、このような簡単なことは誰にでも議論することができる」と誰かが例えたことで、自電車置き場の屋根と呼ばれるようになったようです。
もう少し細かく解説します。
『パーキンソンの法則』では原子力発電所の建設に関する会議で例えられています。
あなたは原子力発電所の建設に関する会議に参加する重役です。
目の前の資料には原子力発電所に関するあらゆる情報が載っており、どういう部屋を作るか、どのくらいの費用が掛かるのか等が記載されてあります。
ここで1つの問題が発生します。
原子力発電所に関する資料はあまりにも膨大で複雑であるため、全然理解することができないのです。
原子力発電所の中身が適切であるかどうかは原子力の専門家の人が考えているでしょうし、建築費についても建築の専門家の見積もりが妥当でしょう、安全性も自分には分かりません。
ですが、あなたはそんな資料の中に1つ気になる点を見つけました。なんと原子力発電所の横に作る自転車置き場の屋根の色が青色になる予定なのです!
あなたはここぞとばかりに発言します。
「自電車置き場の屋根の色は青色ではなくグレーにした方がいいのではないでしょうか?」
と………。
難しいことに関しては意見を言いにくいのですが、自転車置き場の屋根の色をどうするのかについては簡単なことなので意見を言いやすいですよね。
このように、本当に大切なことよりもどうでもいいことばかり議論が白熱してしまいがちですよね。
世の中には「自電車置き場の屋根」が溢れています。
誰かと何かを議論するときに”本来であればどうでもいいこと”について議題が逸れてしまいがちです。
効率良く議論をするためには今議論している内容がパーキンソンの凡俗法則になっていないかどうかを確認する必要があります。
なんでもないような会話や何気ない日常でのお喋りは楽しいです。
様々な自電車置き場の屋根理論
ちなみに、「自電車置き場の屋根」は「自電車置き場の屋根の色」だったり「自電車置き場の素材」だったりします。色をどうするかで例えることもあれば、素材をどうするのかで例えるとこもあります。
なんなら「自電車置き場」や「自電車置場」、「バイク置場の屋根」という表記をすることもあります。どれが正しい表記なのか、自電車の置き場所議論は終わることを知りませんね。