・電圧とは
・オームの法則とは
物理基礎を初めて学ぶ人でも,オームの法則というものをなんとなく知っている人は多いと思います。
オームの法則は物理基礎・物理を通してよく使う公式なので,絶対に理解しておきましょう。
オームの法則では,電圧V[V]・抵抗R[Ω]・電流I[A]の3つが登場します。抵抗と電流については既に説明を終えているので,まずは電圧とは何かについて説明をします。
今回は,電圧についてとオームの法則についてを,わかりやすく簡単に解説をしていきます。
電圧とは
電気を流そうとする圧力のようなもの
電圧とは,電気を流そうとする圧力のようなものです。記号はVoltageの頭文字であるV,単位は[V](ボルト)です。
電流や抵抗と違い,簡単に説明できるものではないため,「~~のようなもの」という曖昧な説明しかできません。教科書や参考書でも,電圧については曖昧な説明であると思います。
とりあえず,物理基礎レベルでは「電気を流そうとする圧力のようなもの」という理解で大丈夫です。
オームの法則とは
導体に加わる電圧V[V]と,導体を流れる電流I[A]は比例する
$$V=RI$$
このときの比例定数を抵抗R[Ω]という
オームの法則とは,導体にかかる電圧と,導体を流れる電流は比例するという法則のことです。
このときの比例定数はR[Ω]であり,式にすると
$$V=RI$$
となります。
電圧がV[V]で電流がI[A]です。慣れないうちは覚え間違えてしまいそうですが,問題を多く解き慣れていくしかありません。
例題
例題1
次の各問に答えなさい。
(1)10Ωの抵抗に15Vの電圧を加えた。流れる電流は何Aか。
(2)とある抵抗に3.0Vの電圧を加えると5.0Aの電流が流れた。この抵抗は何Ωか。
(3)50Ωの抵抗に2Aの電流を流した。この抵抗の両端に加わっている電圧は何Vか。
例題2
とある抵抗A,Bに様々な電圧を加え,抵抗A,Bに流れる電流を測定したところ,下図のようなグラフとなった。A,Bのうち,抵抗値が大きいのはどちらか。
まとめ
電圧V[V],電流の強さI[A],抵抗R[Ω]の3つの関係をオームの法則といい,公式\(V=RI\)で表します。
電気の分野でよく使う内容なので,今後の内容を勉強しつつ,使い方も少しずつ慣れていきましょう。