間違った努力をしている人を見るとモヤモヤします。
本人は頑張っているつもりでも、私からするとその努力は時間の無駄に見えることがあるのです。
今回は、努力とは何か、努力の方向性とは何かについて、自分なりの考えをまとめます。
努力とは
努力とは「目標を実現するために恐れることなく突き進むこと」です。
努力には「目標」が必要であり、「目標」のない努力は、努力とは言えません。
「英語は大事そうだからなんとなく勉強してみる」
これは努力とはいいません。
「海外旅行に一人で行けるようになりたいから、英語の勉強をする」
このように、目標があって初めて努力といいます。
方向性の違う努力は努力ではない
また、方向性の違う努力は努力とは言いません。
「上手に泳げるようになりたいのに数学の勉強をしている」
「株で資産運用をできるようになりたいのに料理の練習をしている」
頑張っていると言えることでも、目標に向かっていない場合、それは努力ではないと思いませんか?
きちんと目標を設定し、目標に向かって真っ直ぐ突き進むことが努力であり、「無駄な努力なんてない!」は大間違いです!!
自分が努力だと思い込んでいることが、実は努力でも何でもないものかもしれません。
必ず、目標に向かって進んでいるのかを確認しましょう。
努力の方向性を確認する方法
「それは努力じゃないかもしれない」
そんなこと言われても困ってしまいますよね。
努力の方向性が正しいかどうかをどのように確認すれば良いのでしょうか?
大学受験であれば、先生からの助言やテストの結果から努力の方向性が正しいかどうかを確認することができますし、スポーツでも似たようなことから努力の方向性が正しいかどうかを確認することができます。
問題は、努力の途中経過を測ることが難しいものについてです。
努力は「目標」と「進んでいる」ことが大事であるため、目標を何度も再確認し、目標に向かって進んでいるかどうかを自らの感覚で判断するか、その領域における先輩に確認してもらうしかありません。
努力の方向性が正しいかを自分で判断するのは難しい場合があるため、既にその道を通った先輩に助けてもらうのが現実的な方法であると思います。
努力は必ず報われるのか
「努力は必ず報われる」
こんなものは幻想です。報われない努力もあります。
ただ、努力は必ず報われるとは限りませんが、後世に名を残すほど成功した人は何かしらの努力をしているでしょう。
努力の方向性が分からない人へ
「ただ懸命に、目の前にあることを頑張る」のをやめましょう。
努力とは「目標を実現するために恐れることなく突き進むこと」です。
つまり、目標をしっかり持つことが何よりも大切になります。
「何となく、やらなくちゃいけないからやってみる。」は努力とはいえないのです。
きちんと目標を確認しましょう。
その道の先輩や指導者に教えを請いましょう。
目標を正しく認識していても、別の方向に進むのは努力ではありません。
既にその道を進み終えた先輩や指導者にとっては、貴方が努力だと思っている行動が努力ではなく別の方向を向いているように見えることが多々あります。
「何か違うな」と感じたら、一旦進むのをやめて指導してもらいましょう。
もし、どうしても先輩や指導者がいない場合は、自らの感覚で判断し行動するしかないですね。
参考文献
努力に方向性があると気付かされたのは、幸田露伴の『努力論』がきっかけでした。
『努力論』は読むのが難しい本なのですが、その本を現代風に分かりやすくしたものが『超訳 努力論』です。
努力についてだけでなく、幸福についても考えさせられる良い一冊なので、ぜひ参考にしてみてください。