物事を理解することは難しく、一発で理解できる人は一部の人だけで、大半の人は間違った理解を最初にしてしまうと私は考えています。
私は最近「話の通じる人と話の通じない人の違い」について考えているのですが、話の通じない人に「お前の考えは間違っているぞ」と伝えるために、以下の例を用いて「最初に思いつくことは大体間違いである」ことを独特な切り口で説明していこうと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
10円玉と1円玉と10円玉をサンドイッチする
10円玉2枚と1円玉を用意します。
上の写真のように、10円玉と10円玉の間に1円玉を挟み、指で持ちます。
上の写真くらいの高さから、上の10円玉だけを残すように下の10円玉と1円玉を同時に手のひらの上に落としてみてください。
すると、10円玉の上に1円玉が乗っていたはずなのに、1円玉が下になっています。
どうしてでしょうか?
よくある解答として以下のようなものがありますが、全部間違いです。
・空気抵抗が~~~
・10円玉の方が重いから~~~
・素材の違いによって~~~
人間はこじつける生き物なので、「分からない」と素直に言えず「こうなんじゃないか??」と答えてしまいます。
理由を自分なりに考えることは悪いことではないのですが、最初に思いつくことって間違ってることが多いです。
実際、この記事を見た人が100人いたとして、何人が最初に正解を当てると思いますか?
ほとんどの人が正解を最初に当てることができないのではないでしょうか。
つまり、最初に思いつくことは大体間違いであり、あなたが今最初に思いついた考えも間違っているんじゃないの?結局はそれ、ただの憶測でしょ。根拠ないし。
という切り口で、頭の固い人に「お前は間違っているぞ」と主張をしてみるの、どうでしょうか。
論理的に正しくもなんともない詭弁ですが、結構効くんじゃないかと思ってます。
なお、1円玉が10円玉の下に来てしまう正しい理由をこの記事で書くつもりはありません。頑張って調べて考えて何度も間違えた先に、正しい答えが待っていると私は思います。未来は君自身で切り開け。
最初に思いつくことは正しいのか?
さて、実際に最初に思いつくことは本当に間違っているのでしょうか?
「最初に思いつくことは間違いである」という主張は間違いで、「最初に思いつくことは合ってることもあれば間違っていることもある」が正しい表現です。
10円玉を使った理論は、ぶっちゃけ言うと詭弁でありこじつけなので、「最初に思いつくことは必ず間違ってるんだ」という証明でもなんでもありません。
例えば、第一印象は正確であるという研究報告もされているように、最初に思いつくことが正しい場合も多くあります。
一方で、少し難しい問題に関しては、最初に思いつくことが正しい場合は少ないです。
つまり、
簡単なことは、最初に思いつくことが正しい場合が多い
難しい問題は、最初に思いつくことが間違っている場合が多い
ということであり、頭が悪かったり経験が浅かったりすると、最初に思いつくことが正しい確率は低くなっていくと思います。
やばい人は「最初に思いつくことが間違っている可能性がある」ということに気付いていないので、10円玉と1円玉の例を使って、自分の考えが間違っているかもしれないということを少しでも自覚させてあげてください。
自分が間違ってるかもしれないと考えろ