物事を本当に楽しむためにはある程度の知識や技術が必要?エンジョイ勢は本当にエンジョイできているのか

物事を本当に楽しむためにはある程度の知識や技術が必要
  • URLをコピーしました!

ゲームをしていると「私はエンジョイ勢なのでガチ勢はNGです。」という話をよく耳にします。

「ガチ勢の人は怖くて、ガチ勢と一緒だとゲームを楽しめない。」ことが起きてしまうのは、一体なぜなのでしょうか。

ガチ勢もエンジョイ勢も共にゲームを楽しんでいるはずなのに…。

今回は、ガチ勢のゲームの楽しみ方とエンジョイ勢のゲームの楽しみ方にはどのような差があるのかについて、「物事を本当に楽しむためにはある程度の知識や技術が必要なのではないか」という話をしていこうと思います。

「楽しむ」って何だろう?

知識や技術がない楽しいは”浅い”

知識や技術のない楽しいは”浅い”のではないかと私個人は思っています。

以下の例を見ながら、どうして「知識や技術のない楽しいは”浅い”と思うのか」について説明していきます。

なお、「浅いから悪い」と言いたいわけではありません。侮蔑の意味はないので、悪しからず。

旅行を楽しむためには予備知識が必要

京都旅行を例にして考えてみましょう。

京都には有名な観光スポットが多く、歴史のある神社やお寺、四季による景色や雰囲気の違い、独特な食文化や祭典があります。

何も知らず京都に行っても楽しいですが、京都について詳しく知っている方が京都をより深く楽しめるのではないでしょうか。

その他にも、移動手段として徒歩・バス・地下鉄等を適切に選ぶことができれば、より効率的に観光スポットを回ることができ、旅行を”楽しむ”ことができるはずです。

知識のある人の方が、旅行を”深く”楽しむことができるため、知識のない人の旅行の楽しみ方は”浅い”と言えます。

ただ、浅くても楽しいものは楽しいので、浅いのが悪いというわけではないです。

ディズニーも同じ!
何も知らなくても楽しめるけど、Dオタの方がディズニーをもっと深く楽しめてそう!

ワインを楽しむためには知識が必要?

「ワインを楽しむためには知識が必要」という意見が、世の中で幅を利かせている印象はあります。

確かに、「この料理と合うのはこのワインですよ」と分かっている人は、分かっていない人よりも深い部分で楽しめているでしょうし、ワインに詳しい人と一緒に飲むと「ワインをいつも以上に楽しめてるかも~!」って気分になります。

ただ、ワインは飲むだけで楽しいものですし、「上から目線でワインの楽しみ方を押し付けてくるんじゃねぇ!」という主張もあります。私もそう思います。

ワインを知ってても知らなくてもワインは楽しめますが、ワインに詳しい方がより深い部分でワインを楽しめているのは間違いないです。

コーヒーも同じかな~?

技術がある方が演奏は楽しい

私は幼稚園と小学校でピアノを、高校と大学とドラムを演奏していたのですが、音楽を演奏する側の意見として、ある程度の技術を持っている方が絶対に楽しく演奏できると強く思います。

ドラムの楽しさが分かるのって、ある程度ドラムを練習してきたからだと思うんですよね。

もちろん、音楽経験のない人がドラムを叩いても、叩くだけで楽しいですし、私も初めの頃はそうでした。

経験のない人がテキトーにドラムを叩いて楽しむのと、ドラムのできる人がドラムを叩いて楽しむこと、どちらの方が深く楽しんでいるのかは一目瞭然であると思います。

また、「曲を聴くとき、自分がやってる楽器の音をたくさん聴いてしまう」のって、楽器演奏している人あるあるですよね。

ある程度楽器が演奏できる技術があるからこそ楽しめることって、絶対にあると思います。

他の例

数学は楽しいものだが、理解力のある人の方が深く楽しむことができる

星空は見るだけで綺麗だと思えるが、星に関する知識のある人の方が深く楽しむことが可能

アイドルは見るだけで楽しいが、知れば知るほど沼る

食事について、味の違いが分かるからこそ楽しめるものもある

あわせて読みたい
馬鹿舌は幸せなのか?味覚音痴は人生で得をしているのか? 何かを食べたとき、「美味しいか美味しくないか判断できる人」もいれば、「何を食べても"美味しい"と言える人」もいます。 今回は、馬鹿舌は幸せなのか、味覚音痴の方が...

どれもこれも、ある程度の知識や技術があるからこそ”深い”部分で楽しむことができるのだと思います。

知識や技術がない楽しいは”浅い”

知識や技術があってもなくても楽しいものは楽しいです。

ただ、知識や技術があるからこそ楽しめることがある以上、知識や技術がない故に楽しいと思うことは、相対的に”浅い”と言えるのではないでしょうか。

※浅い=悪い ではない。

楽しみ方を押し付けるのは良くない

ある程度の知識や技術があるからこそ楽しめることがあるということは、上記の例で納得していただけたと思います。

しかし、何も知らずに京都に行っても楽しめますし、ワインのことが何もわからなくても飲んだら美味しいですし、楽器を適当に叩いたり吹いたりするのも楽しいです。

「楽しい」は主観的な感情であるため、楽しいと思ったら誰がなんと言っても楽しいのだと私は思います!

「旅行をするなら絶対に下調べをするべきだよ!」

「この料理にはこっちのワインの方が合うんだけどな~」

「演奏できないよりできる方が楽しいでしょ!」

楽しみ方を押し付けるな!

観光スポットについて何も知らずに旅行をする方が好きな人もいますし、お酒は飲めれば何でも楽しいと思う人もいますし、コードが何も分からなくてもギターに触るだけで楽しいです。

人によって楽しみ方は違うので、楽しみ方を押し付けるのは良くないと思います。

エンジョイ勢とガチ勢は楽しみ方が違うだけ

エンジョイ勢・ガチ勢とはゲーム界隈の専門用語で、エンジョイ勢は勝ち負けにこだわらずゲームを純粋に楽しむ人、ガチ勢は積極的に勝ちにいき本気で強くなろうとしている人のことをいいます。

エンジョイ勢
勝ち負け関係なく楽しく遊びたい!
ガチ勢
やるからには勝ちにいきたい!
勝てると楽しい!

エンジョイ勢とガチ勢、どちらがより良い楽しみ方かは人それぞれで、どっちの楽しみ方も正解です。良し悪しなんてありません!

エンジョイ勢とガチ勢と徒競走

順位を付けない運動会なるものが一時期話題になっていましたが、エンジョイ勢とガチ勢の考え方の違いと似てるな~と思います。

皆でニコニコお手手繋いで徒競走

皆でギスギス争いながら上位を目指す徒競走

どちらの方が楽しく感じるかは人それぞれなので、お互いの楽しみ方を尊重し合うことが大切です。

エンジョイ勢
走るだけで楽しいし、順位に拘る必要なんてないよね
ガチ勢
やるからには1位を目指そうよ!

お互いの考えの違いを理解できる日はいつ来るのでしょうか。

ある程度の知識や技術がないとガチ勢にはなれない

ある程度の知識や技術があるから旅行・ワイン・楽器を深く楽しめる人と同じで、ある程度のゲームが上手いからこそ、ガチ勢としてゲームを楽しむことが可能になります。

上手い人はガチ勢にもエンジョイ勢にもなれますが、上手くない人はガチ勢にはなれないのです。

そういう部分が、”浅い”と”深い”の違いです。

実際、大会等で上位勢の試合を見ていると、明らかに一部の人にしか分からないような奥深い部分で戦っている場面が多く見られます。

上手い人ほど奥深い部分でゲームを楽しむことができることに間違いはないでしょう。

なお、「エンジョイ勢にはエンジョイ勢の奥深さがある」という主張は、小学校体育のサッカーで1つのボールを目指してお団子状態になっているのを見て「あれはあれで奥深いよ」と言ってるのと同じような感じがします。

ちなみに私は原神エンジョイ勢なので、任務も強化もせずテキトーに歩いてるだけでめちゃくちゃ楽しいです。
これを”浅い”と言わず、何と言うのか。

「本当に楽しむ」とは?

「本当に楽しむ」とは、自分の楽しみ方を人に押し付けるときに用いる言葉です。

楽しみ方は人それぞれなのですが、楽しみ方が人それぞれだということを分かってない人が多いため、他の人が自分と違う楽しみ方をしていると、

お前の楽しみ方は間違っている。これが本当の楽しみ方なんだ!

と主張をします。

自分の楽しみ方が”本当”であると思ってしまうのです。

エンジョイ勢
負けても優しくしてくれる!
ゲームの本当の楽しみ方、分かってるじゃん!
ガチ勢
勝ちを目指して反省して努力する!
ゲームの本当の楽しみ方、分かってるじゃん!

自分が本当に楽しめているかどうかなんて気にしても無駄。本当の楽しみ方は主観の塊です。

エンジョイ勢だろうがガチ勢だろうが、本人が楽しいと思ってるなら楽しいってことでしょう。

まとめ

ある程度の知識や技術があるからこそ楽しいことがある。それは事実。

知識や技術がなくても楽しいけど、知識や技術を用いて楽しむことと比べると”浅い”。

しかし、「本当に楽しむ方法」は主観の塊であるため、「本当の楽しみ方」を気にしたり押し付けたりするのは良くない。

物事を本当に楽しむためにはある程度の知識や技術が必要

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!