日本の祝日はいつ? 今と昔の祝日・祭日一覧

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日本の祝日はいつ?


カレンダーで日付の赤い日を見つけると「祝日だ!ラッキー!」と思いますよね。
祝日が休みかどうかは、高校生までは祝日=休みですが、大学生はなぜか祝日も授業、社会人は業界によりますね。

 

いつの間にか「山の日」が加わっていたり、東京オリンピックの影響で祝日が移動したりと、祝日がいつどこにあるのか少しだけ複雑になっています。
また、「勤労感謝の日」等の色々な祝日はいつから祝うようになったのでしょうか?

今回は、日本の祝日はいつなのか、今の祝日や昔の祝日・祭日について解説をしていきます。

そもそも祝日はなぜ休みなのか

国民の祝日に関する法律 第1条

自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。

端的に言うと、この条文があるため祝日は休みとなっています。
この法律がなければ祝日は休みではありません。

現代の祝日

現代の祝日はいつ?

祝日のことを「国民の祝日」と言い、祝日がいつかについては「国民の祝日に関する法律」という法律により定められています。

また、

国民の祝日に関する法律 第3条

「国民の祝日」は、休日とする。

とされているので、国民の祝日は休日となっています。

今の日本の祝日は以下の通り

祝日 日付 内容
元日 1月1日 年のはじめを祝う。
成人の日 1月の第2月曜日 おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。
建国記念の日 政令で定める日※1 建国をしのび、国を愛する心を養う。
天皇誕生日 2月23日 天皇の誕生日を祝う。
春分の日 春分日※2 自然をたたえ、生物をいつくしむ。
昭和の日 4月29日 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。
憲法記念日 5月3日 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。
みどりの日 5月4日 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。
こどもの日 5月5日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。
海の日 7月の第3月曜日 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。
山の日 8月11日 山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。
敬老の日 9月の第3月曜日 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。
秋分の日 秋分日※2 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。
スポーツの日 10月の第2月曜日 スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。
文化の日 11月3日 自由と平和を愛し、文化をすすめる。
勤労感謝の日 11月23日 勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。

※1   2/11のこと
※2   前年の2月1日に「暦要項(れきようこう)」が官報に掲載 (大体3/20と9/23辺り)

参考 国民の祝日について-内閣府

なお、祝日が日曜日の場合は一番近い平日が祝日となり、祝日と祝日の間の日は祝日となります。
天皇誕生日が2月23日になったことにはまだ違和感がありますよね。

2021年の祝日

2021年の祝日は以下のようになります。

元日 1月1日(金)
成人の日 1月11日(月)
建国記念の日 2月11日(木)
天皇誕生日 2月23日(火)
春分の日 3月20日(土)
昭和の日 4月29日(木)
憲法記念日 5月3日(月)
みどりの日 5月4日(火)
こどもの日 5月5日(水)
海の日 7月22日(木)※
スポーツの日 7月23日(金)※
山の日 8月8日(日)※
敬老の日 9月20日(月)
秋分の日 9月23日(木)
文化の日 11月3日(水)
勤労感謝の日 11月23日(火)

東京オリンピックの開催の有無等により、もしかしたら祝日が移動されるかもしれません。
閣議決定はしていますが国会ではまだ決まっていないため、現在のところ未定となっています。
※決定しました 2021年の祝日移動について

昔の祝日と祭日

それでは、昔の日本にはどのような祝日があったのか、について解説をしていきます。

まず、「祝日法」ができたのは1873年(明治6年)です。

それ以前にも休日というものは存在しているのですが、そもそも旧暦から新暦に変わったのが明治6年であり、それ以前とは日付の考え方が異なるため話がややこしくなってしまうのと、いわゆる私たちが想像する「祝日」と呼ばれるものは明治6年から始まっているため、今回は明治6年以降の祝日について扱うことにします。

祝日と祭日

祝日といえばお休みの日ですが、1947年以前は「祝日」と「祭日」の2つに分かれており、区別されていました。
私たちの想像する国民の祝日のことを「祝日」、皇室などで行われる宮中祭祀のことを「祭日」と呼びます。

昔の休日であることに変わりはないため、どちらも一緒に紹介します。

明治時代の祝日・祭日

明治時代(明治6年以降)の祝日・祭日の一覧です。

元始祭 1月3日
新年宴會 1月5日
孝明天皇祭 1月30日
紀元節 2月11日
神武天皇祭 4月3日
神嘗祭 9月17日
天長節 11月3日
新嘗祭 11月23日
春季皇霊祭 春分の日
秋季皇霊祭 秋分の日

見たことも聞いたこともないような名前がたくさんありますよね。

この時代では、明治時代より前から行っていた天皇に関係する祭儀を祝日にしており、宮内庁の主要祭儀一覧を見ると分かるのですが、令和になった今でも行っている祭儀でもあります。なお、神嘗祭は明治時代のみ9月に行っています(明治以降は10月)。

1年の内に祝日が10日しかないのは少ない感じがしますね。
なお、明治9年より日曜日が休日となりました。(※土曜日は昼12時より休日という扱いになった)
日曜日が休みになったのも明治時代からということですね。

大正時代の祝日・祭日

大正時代の祝日・祭日一覧です。

元始祭 1月3日
新年宴會 1月5日
紀元節 2月11日
神武天皇祭 4月3日
明治天皇祭 7月30日
天長節 8月31日
神嘗祭 10月17日
天長節祝日 10月31日
新嘗祭 11月23日
春季皇霊祭 春分の日
秋季皇霊祭 秋分の日

明治時代の祝日・祭日とあまり変わりませんね。
天長節とは天皇の誕生日(大正天皇は8月31日、明治天皇は11月3日)のことであり誕生日を1日中祝うのですが、8月に行うと大変とのことなので10月31日を天長節祝日として祝日として加えられています。

あとは明治時代と変わらず天皇に関する内容ばかりですね。

昭和時代の祝日・祭日

昭和では戦前と戦後で祝日・祭日の日が異なります。
また、戦後からは祝日・祭日ではなく、「国民の祝日」に統一されます。

戦前の祝日・祭日


戦前の祝日・祭日一覧です。

元始祭 1月3日
新年宴會 1月5日
紀元節 2月11日
神武天皇祭 4月3日
天長節 4月29日
神嘗祭 10月17日
明治節 11月3日
新嘗祭 11月23日
大正天皇祭 11月25日
春季皇霊祭 春分の日
秋季皇霊祭 秋分の日

昭和天皇は4月29日生まれなので天長節が移動しています。また、明治天皇の誕生日は明治節として祝うことになりました。
あとは大正時代と同じような感じですね。

戦後の祝日(国民の祝日)


戦後の祝日一覧です。

元日 1月1日
成人の日 1月15日
春分の日 春分日
天皇誕生日 4月29日
憲法記念日 5月3日
こどもの日 5月5日
秋分の日 秋分日
文化の日 11月3日
勤労感謝の日 11月23日


昭和23年(1948年)から祝日が大きく変わりました。
なんだか見たことのあるような祝日がたくさんありますね(数は少ないですが……)。

天皇に関するものは天皇誕生日以外全てなくなってしまいましたね。まぁ、そういうことですよね。

昭和41年(1966年)に建国記念日、敬老の日、体育の日が追加され

建国記念日 2月11日
敬老の日 9月15日
体育の日 10月10日

昭和48年(1973年)に日曜日が祝日の場合は月曜日が祝日とされるようになり、昭和60年(1985年)に祝日と祝日の間は祝日となる決まりができました。

平成時代の祝日


平成時代では様々な祝日が追加されたり日付が変わったりしました。

まず、平成天皇は12月23日生まれであったため12月23日が天皇誕生日となり、昭和天皇の生まれた4月29日はみどりの日となりました。

みどりの日 4月29日
天皇誕生日 12月23日


平成7年(1995年)に海の日が作られ、

海の日 7月20日

平成10年(1998年)と平成13年(2001年)にはハッピーマンデー制度により成人の日・体育の日が第二月曜日、海の日・敬老の日が第三月曜日となりました。


平成17年(2005年)にみどりの日が5月4日に移動し、4月29日は昭和の日となり、

昭和の日 4月29日
みどりの日 5月4日

平成26年(2014年)に山の日が8月11日に追加されました。

山の日 8月11日

このような変化を経て、今の祝日があるということですね。

令和時代の祝日

令和天皇の誕生日は2月23日なので、2月23日が新しい天皇誕生日となりました。

天皇誕生日 2月23日


令和は5月1日から始まったのですが、即位をした5月1日と新天皇即位を公に示す10月22日を2019年限りの祝日としました。

天皇の即位の日 5月1日
即位礼正殿の儀が行われる日 10月22日


また、2020年東京オリンピック開催に伴い、2020年に限り海の日・体育の日・山の日を移動し、体育の日をスポーツの日と改める(2020年以降もスポーツの日という名称になる)ことになりました。

海の日 7月23日
スポーツの日 7月24日
山の日 8月10日


令和3年以降の祝日がどうなるか、それは今後の国会の動き次第と言えるでしょう。

以上で日本の祝日についての解説を終わります。

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