かいしー読書部では、私が読んだ本を紹介していきます!
勉強したい、良い知識を身に付けたいという想いから選んだ本を紹介!
今回紹介するのは、『PRINCIPLES 人生と仕事の原則』です!
『PRINCIPLES 人生と仕事の原則』|要約・著者紹介
要約
全世界100万部突破!
世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者が、独自の哲学をすべて明かす。
私はいま、自分の成功よりも、
他人の成功を手伝いたいと思う人生のステージに来た。
これから、私の人生に役立った
「原則」をお教えしよう。世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者であり、世界の経済界が注目する偉大なる投資家が「人生と仕事の原則」を明かす。
世界最大級のヘッジファンド「ブリッジウォーター」を創ったレイ・ダリオ氏の人生・仕事の哲学。
レイ・ダリオ氏の生い立ち、人生の原則、仕事の原則の3構成。
生い立ちでは、1960年代後半から約10年ずつ現代まで振り返り、仕事や人生について気付いたことを書きながら自分について語っている。
人生の原則・仕事の原則では、人生・仕事において大切なものとして実際にブリッジウォーターで実践した内容を一つ一つ説明しているもの。
一気に読破しても良いが、辞書のように必要な部分だけを読むことでいつでも使うこともできる。
自分で考え、
1)何を望んでいるのか
2)何が事実か
3)2に照らし合わせて1を達成するには何をするべきか、決めよう。
それを謙虚に、オープンな気持ちで行おう。
そうすれば可能な限りベストな考えを得られる。
とにかく現実を受け入れること、超現実主義になること。
徹底的にオープンになり、情報を共有すること。
1.明確な目標を持つ
2.目標達成の障害となる問題を明らかにし、放置しない
3.問題の根本原因を探るために正確に診断する
4.それらの問題を回避できるように計画を策定する
5.その策定から結果が出るように実行する
↑この5ステップのプロセスを大切にすること。
低次元な(感情的な)自分と、高次元な(論理的な)自分の二人がいることを理解しよう。他人も低次元・高次元の二人ずついる。
人の考え方は人によって全然違うことを理解する。
単純な多数決ではなく信頼性を加味した意思決定を行おう。
かけがえのない人間関係を作ろう。
人材は非常に重要な要素だ。
人と人が揉めたら裁判で解決するように、意見が対立した時に使うツールや明確なルールを用意しよう。
著者紹介
レイ・ダリオ
当代最高の投資家、起業家の1人。1975年にブリッジウォーター・アソシエイツを2LDKのアパートで始めた。40年以上をかけて同社を世界最大のヘッジファンドに育て、フォーチュン誌が「アメリカで5番目に重要な非上場企業」と呼ぶほどまでにした。彼は「世界でもっとも影響力のある100人の1人」(タイム誌)、「世界でもっとも富裕な100人の1人」(フォーブス誌)となった。コネチカット州で家族と一緒に暮らしている。
投資を少しでもしている人なら誰でも知っているような超有名人。
上にも書いてある通り、ブリッジウォーターは世界最大のヘッジファンドであり、運用総額は16兆円以上。ちなみに日本の1年の国家予算は100兆円くらい。えぐい。
レイ・ダリオ氏の全天候型ポートフォリオ参考にさせていただいてます。
巷ではNISAはS&P500に全振りとかいう声が大きいですが、株式だけ買うなんて僕にはできません。
『PRINCIPLES 人生と仕事の原則』を読もうと思ったきっかけ
どこかの本の中で紹介されていたのを見つけて、調べてみたら面白そうだと思って読みました。
本の値段が高かったのと有名人&有名な会社だったので、これは内容が豊富なのかなと思いました。
自分の欲しい・見たい情報だけを集めてしまう確証バイアスが発動している気はしているのですが、「チームで大切なのは心理的安全性があり情報共有されていること」「企業は人材と教育が非常に大切であること」「幸せには人間関係が大切であること」という今の僕の人生哲学が正しいかどうか確かめるために、他の意見があるか確認するために読もうと思いました。
『PRINCIPLES 人生と仕事の原則』から学んだこと
科学的な根拠やエビデンスはほとんどありませんが、「ブリッジウォーターを作り上げることができた」という実績という名の根拠があるため、『PRINCIPLES 人生と仕事の原則』を「人生と仕事に必要なもの」を比較的正しいものとして受け入れることができました。
序盤の方に書いてあった内容をいくつか抜粋します。
「私は正しい」と思う代わりに「自分が正しいかどうか、どうすればわかるだろう?」と自問するように変わった。そして、この質問に答えるベストな方法は、私と同じ目標を抱きつつ、私と異なる見方をする独自の考えを持つ人を探すことだとはっきり認識した。よく考え抜かれた反対意見を聞き、その根拠を理解し、自分自身をストレステストにかける。こうすれば、正しくなる確率を上げることができる。
「美味しいチャーハン」を作りたいとします。今作ってる自分の方法がベストとは考えず、もっと上手に作れる人・全く違う考えでチャーハンを作ってる人の意見を聞いて理解することで、より美味しいチャーハンを作れるようになる、的な話かなと思いました。
人間誰しも「自分は正しい」とどうしても考えてしまいます。
「自分は正しい」ということを証明したいだけで目的の達成を考えない、そういう人にならないように気を付けましょう。
その人の立場に立ちその人の目から物事を見ずに人を判断してしまうと、その人の置かれた状況を理解する妨げになるし、賢いことではないと学んだ。なぜ人が自分とは異なる見方をするのか理解しようとする好奇心を持ってほしいと思う。面白いことだし、価値のあることだ。見方が豊かになればなるほど、何をすればよいのか決める手助けになるだろう。
「学校内でのスマートフォンの使用禁止」というルールがよくあります。
スマホと勉強は別!
みたいに自分の目線オンリーで批判するのではなく、
と他人の目線、他人の今までの人生の送り方や考え方が根本的に異なる原因に目をやり、「なぜ違う考え方なんだろう?」と考えることが視点の多さにつながる。
とか思ってそう
効果的な行動をしたいなら、何が事実かを知りたいという欲求より、自分は正しいのだと証明したい欲求のほうが重要だと思わないようにしなくてはならない。知っている、優れているということにプライドが高すぎたら、学ぶことが少なくなる。質の悪い決定をし、可能性をフルに生かすことができない。
とにかく謙虚になること。
自分が正しいかどうかはどうでもいい、何が正しいのかを大切にしよう。
賢明な人とは、よく考えた質問をする人だ。
有能だが、性格のよくない人は破壊的であることが多い。害を及ぼすだけの賢さがあり、必ずカルチャーを悪化させる。
「トピック・スリップ」に気を付けよう。トピック・スリップというのは、何も達成しないまま、トピックからトピックへととりとめもなく移ることだ。
できる人のアドバイスをつねに求めよう。自分より優れた人にリードさせよう。目的は、できる限りよいリーダーとして決断をするために、よく理解することだ。
誰かが何かを思っていても、それは、事実ではない。「私はこう思う」というセリフには懐疑的になるように。自分自身を正確に評価できる人は多くない。
それほど有能ではない人よりも、有能な意思決定をする人の意見に重きを置くほうがはるかによい。
このように、人生の原則も仕事の原則も「短く簡潔に本質を突くような書かれ方をしている」ので、読めば読むほど学びがあるなという内容でした。
感想
感想は、とにかく学びになるようなことが多く書かれていたなということ。
正しいか、正しいかどうか検討する価値があるか。そのどちらかしかない内容、20年前に知ってれば人生もっと上手に立ち回れてただろうなと思えるような内容でした。
多分、人間としての考え方の本質が似ているタイプ、何が正しいかを大切にしたいタイプ、リンゴが落ちるのと同じで人間関係にも法則があると信じているタイプなのかなと思いました。
似たような考えって共感しやすいので、かいしーには合ってるタイプの本の最上位版って感じです。
利益を上げるのはよいことだ。だが、やりがいのある仕事、かけがえのない人間関係を持つことははるかに素晴らしい。かけがえのない関係は、私が深く心にかけている人、私のことを深く大切に思ってくれる人との関係だ。
こういう文章を見ると、やっぱり人間関係が一番大切だという僕の考えと一致するなと考えてしまいますし、人生の原則の一番最初に
人生はゲームで、出くわす問題は解決しようとするパズルだと考えるといいと思う。
と書いてあるのも、「そうそう!ホントそれ!」って意気投合した上司の話を聞いている感覚になりました。
僕は『PRINCIPLES 人生と仕事の原則』に書かれている内容が正しいと信じていますが、全然違う考え・視点で物事を捉える人もいるはずなので、そういう人たちの考えも知りたいなって思います。