Google mapの海岸線は満潮と干潮のどちらか

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以前の記事で、満潮と干潮について解説をしました。
以前の記事はこちら

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海の高さは一定ではありません。
潮位は1日に2回高くなり(満潮)、1日に2回低くなります(干潮)。

潮汐の存在を知ると。潮汐に関する色々な疑問が出てきます。
それが””地図””に関する疑問です。

道に迷ったときや初めて来た場所にいるとき、私たちは地図を使います。
今回は、地図の海面は満潮と干潮のどちらなのか、それとも満潮でも干潮でもないときの高さなのかについて説明していこうと思います。

陸図と海図の海岸線は満潮と干潮のどちらか

日本の陸図は国土地理院が、海図は海上保安庁がそれぞれ作成しています。

結論を言うと、陸図では満潮、海図では干潮での海岸線が表示されています。

この理由は非常に単純で、どちらも「常に使える範囲」を表示しているからです。

もし陸図に描いてある海岸線が干潮だと、「地図を参考に道を進んでいたのに海で塞がってた」ということが起こるかもしれませんし、もし海図に描いてある海岸線が満潮だと、「海図を参考に航海をしていたのに、海図に載っていない陸地が存在している」なんてことになりかねません。

陸図では日常的に使える範囲を、海図では座礁や転覆の原因にならないよう、とても合理的な理由で海岸線をどう表示しているのかを決めているわけですね。

Google mapの海岸線は満潮と干潮のどちらか

正直、日常生活で国土地理院の陸図や海上保安庁の海図を使うことはあまりないですよね。
地図といえばGooglemap、スマホで確認する世代にとってはこれが当たり前です。

さて、Googlemapの海岸線は満潮と干潮のどちらなのでしょうか?
こちらをご覧ください。

宮島にある厳島神社の大鳥居をgooglemapで検索したものです。

前回の記事でも紹介しましたが、宮島の厳島神社では、干潮のときに歩いて大鳥居まで行くことができます(干潮であっても、潮位が低くない場合は歩いていけないこともあります)。

干潮の厳島神社
干潮の厳島神社

googlemap上の厳島神社の大鳥居は海の上にありますよね。
ということは、googlemapの海岸線は干潮ではなく満潮であるということが分かります。

googlemapはあくまでも陸図であり、考え方としては国土地理院の陸図と同様「日常的に使える範囲」を示しているということですね。
もし、googlemapを海図としてそのまま使う場合(船を使う人はちゃんとした海図を使うと思いますが)、潮位には気を付けないといけないですね。

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