高校物理基礎と高校物理の違いは何か?

高校物理基礎と高校物理の違いは何か
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高校物理基礎と高校物理の違いは何でしょうか?

今回は、高校物理基礎と高校物理の違いについて、わかりやすく簡単に解説していきます。

高校物理基礎と高校物理の違いは何か?

高校物理基礎と高校物理の違いを簡単に言うと、

「物理の基礎的な部分が物理基礎。物理基礎をより詳しくしたのが物理。」

です。

物理基礎の公式は物理でも使うので、物理基礎の続編が物理みたいな感覚ですね。

もう少し細かく説明します。

標準単位数の違い

まず、物理基礎と物理では単位数が異なります。

物理基礎→2単位

物理→4単位

(※週に何回授業があるか)

物理基礎は週に2時間、物理は週に4時間の授業をしましょうと決まっています。
ただ、授業数を増やす学校も多いため、物理の授業が週に4回以上の学校も多いでしょうね。

単位数の違いからも分かるように、物理基礎は物理と比べると授業数が少なく、内容も少ないです。

各授業の標準単位数はコチラを参考にしてください。

必修・必修ではない

物理基礎を必修にしている高校は多いです。

物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎
どれか3つ
物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎
どれか1つ+「科学と人間生活」

高校では、上の表の通り

・物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎のどれか3つ
・物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎のどれか1つ+「科学と人間生活」

が必修になっています。

そのせいか、物理基礎を必修としている高校は多く、公立高校(全日制)の物理基礎履修率は56.7%です。

一方、物理は必修ではないため、公立高校(全日制)の物理履修率は16.2%です。

参考:平成27年度公立高等学校における教育課程の編成・実施状況調査の結果について

内容が異なる

当然ですが、物理基礎と物理では内容が異なります。

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内容の違いについてはコチラで詳しく解説しているめ、参考にしてください。

私の感覚だと、物理基礎の内容は物理の3倍くらいの量があると思います。

理科教育とスパイラル型学習

理科教育とスパイラル型学習

日本の理科教育では「スパイラル型教育」というものが取り組まれています。

スパイラル型教育とは、子供の発達段階に合わせて内容を重複して教えていくものであり、例えば、小学校では電気を4年かけて繰り返し教えることによって、電気について理解させようとしています。

理科では、小・中・高・大と同じ題材について学び、理解を深めることのできるカリキュラムが組まれているのです。

物理基礎と物理の違いは、スパイラル型教育と深く関りがあります。
物理で学ぶ内容を、多くの高校1年生・2年生にも理解できるようにしたものが物理基礎なのです。

さらに付け加えると、大学以降で勉強する物理学を高校生でも分かるようにまとめたのが高校物理であると言えるでしょう。

 

物理基礎と物理の違いは理解できたでしょうか?

物理という言い方がややこしいため、「応用物理」とか「物理Ⅱ」みたいに名前を見て分かるようにしてほしいですね。

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