貴方の考え方は子供っぽい方ですか?それとも大人っぽい方ですか?
交流分析やエゴグラムは、自分の考え方がどのようなものなのかを知るとても良い方法です。
今回は、交流分析とは何か、エゴグラムとは何かについてと、エゴグラムの5つのパターンと性格診断についてわかりやすく簡単に解説していきます。
交流分析とは
交流分析とは、精神科医エリック・バーンによって開発された心理学です。
非常に幅広い分野で活躍しており、精神療法や心理カウンセリング、学校教育や社員研修でも使われています。
私も、学校教育で交流分析を使った経験が何度かあるほど有名です。
交流分析は、人間の観察できる行動に焦点を当てる精神分析となっています。
交流分析の中でも最も有名なのがPACモデルです。
PACモデルでは、人の心の状態をP(親:parent)、A(大人:Adult)、C(子供:Child)に分けて理解をします。
例えば、人気のない夜道を歩いているとき、酔っ払いがいびきをかいて寝ているのを見かけたとします。
このとき、「こんなところで寝るなんてだらしない。」と思うのはPとしての考えであり、
「こんなところで寝ていたら危険だし、風邪をひいてしまうかもしれない。声をかけて起こしてあげよう。」と考えるのがA、
「うーわ、こんなところで人が寝てるよ、やば」と考えるのがCです。
このように、自分や他人に対して厳しく接したり、面倒を見たりするのがP(親)、現実に対応し、冷静に判断し行動をするのがA(大人)、思うまま自由に振舞ったり、生まれたままの反応をするのがC(子供)であると考えます。
エゴグラムとは
交流分析のPACモデルをPACの3つから5つに増やし、その5つの大きさをグラフにしたものをエゴグラムといいます。
PACモデルではP(親:parent)、A(大人:Adult)、C(子供:Child)の3つでしたが、Pを CP(厳しい親:Critical Parent)と、 NP(優しい親:Nurturing Parent)に、Cをる FC(自由奔放な子供:Free Child)と、AC(従順な子供:Adapted Child)に分け、A(大人:Adult)を加えて5つを考えます。
CPは厳しい親という名前の通り、ルールや秩序を守ることを大切にする人で、
NPは優しい親という名前の通り、よく頑張ったねと声をかけてくれるような人、
AはPACモデルのときと同じように、現実的に考える大人な人、
FCは自由な子供、感情をそのまま表に出す人、
ACは従順な子供、上の人の意向を汲み取り、素直に従う人
のことをいいます。
エゴグラム 無料性格診断
エゴグラムは50個の質問で簡単に性格診断を行うことができます。
診断の方法もとても簡単であるため、無料で性格診断を行うことができます。
http://www.egogram-f.jp/seikaku/sin-d.htm
例えば、上のサイトでエゴグラムの無料性格診断ができるため、気になる人は試してみてください。
50個の質問に答えることで、エゴグラムの5つのパターンの中のどれが高いのか、低いのかを調べることができます。
CPが高い人は厳しい人
NPが高い人は優しい人
Aが高い人は客観的に物事を考えることができる人
FCが高い人は感情を表に出せる人
ACが高い人は協調性のある人
であると言えます。
例えば、Aが高い人は冷静な判断を行うことができる人であると言えます。逆に、Aが低い人は客観的に考えることができないということです。
エゴグラム診断はあくまでも性格の傾向を調べるものであり、性格の良し悪しを測るものではないので、そこは勘違いしないようにしてください。
私は毎年多くの人のエゴグラム診断の結果を見る機会があるのですが、自由奔放な人はきちんとFCが高い傾向にあるなと毎年感じているため、意外と自己分析の役に立つかもしれません。
エゴグラム診断について
性格は十人十色です。
自分の中でも性格は常に一定ではありません。
仕事中は常に冷静な判断ができるA(大人)の性格を持つ人でも、仕事が終わった瞬間「今日は遊びつくすぞーー!」とFC(自由な子供)な性格に変わるかもしれません。
上司に怒られ従順になっているAC(従順な人)も、部下に対して説教をしているときはCP(厳しい親)になっているかもしれません。
ただ、人によってはA(大人)でいることが多い人もいれば、FC(自由な子供)でいることが多い人もいます。
その人の性格や考え方がどのような特徴を持っているのかを診断するのがエゴグラム診断なのです。
参考
交流分析についてはこの本にも載っています。
合計100個の心理学について紹介されている面白い本です。
ぜひ参考にしてみてください。