という注意をどこかで見たことはありませんか?
スマホ中毒は良くないものだという主張は分かりますが、正直鬱陶しいですよね。
今回は、「スマホに使われるのではなく、スマホを使いこなす人になろう」と主張する人に対抗する意見をまとめようと思います。
スマホに「使われる」とは何を指しているか?
そもそも、スマホに「使われる」とは何を指しているのでしょうか?
- スマホを優先しすぎて仕事や私生活に支障が出ている
- 目的もなく何となく使っている
- 歩きながらでも、電車の中でも、片時もスマホを離さない
つまり、暇さえあればスマホを見ている人が、スマホをに使われている人だとされています。
「スマホに夢中になっている10代・20代を見ると今の若者は大丈夫なのかと心配になる。」のように、なぜか上から目線で理論が展開されてる場合が多いです。
また、スマホ中毒にはたくさんの風刺画があり、以下のような動画も投稿されています。
スマホ中毒=悪
と主張したいわけですね。
スマホを見るとドーパミンが分泌される
ドーパミンとは、物凄く簡単にいうと「快感や多幸感を得るときに分泌される快楽物質」です。
ドーパミンは幸せホルモンとも呼ばれており、ドーパミンを過剰に得ることで、パチンコやドラッグなど依存症につながると言われています。
パチンコやドラッグと比べると少量ではありますが、スマホを見るとドーパミンが分泌されるため、何度も何度もスマホを見ることでスマホ依存症になってしまうのです。
完全にドーパミンにやられてますね。
人間は小麦に使われている
話は変わりますが、人間は小麦に使われているという話を聞いたことはありますか?
こちらの記事でも紹介した『サピエンス全史』には人間と小麦に関する面白い話が載っています。
細かく話すと長くなってしまうため、Twitterで見かけた画像を引用させていただきます。
人類が小麦に騙された日(サピエンス全史より) 1/2 pic.twitter.com/qPNRjWa7PN
— 海行(うみゆき) (@_darger) September 22, 2017
細かい内容や時代背景に関しては置いておいて、大体こんな感じのイメージです。
人類は、自分が支配していたと思っていても、本当は逆に支配されていたなんてことは可能性としてあるわけです。
ちゃんと内容を知りたい場合は『サピエンス全史』を読みましょう。ちなみに、上巻に掲載されています。
使いこなしていると勘違いするのは止めて、使われていることを素直に認めろ
多くの若者はスマホを使っているのではなくスマホに使われています。それは事実です。
一方で、人類の大半は小麦を始めとする穀物や、豚・牛などの家畜によって支配されています。
人間は支配される生き物です。社会、宗教、権威、暴力、希望…、何かに依存し、縋ることで毎日を生きていくことができるのです。
しかし、人間は自分に主体性があると思いこんでいる部分があるため、あたかも自分が上手に物事を操っていると勘違いしてしまいます。
スマホを見るとドーパミンが分泌されると言いましたが、同様に、正義を行うことでもドーパミンが分泌されます。
自分が正義側であるとき、他者を批判をしたり罰したりするのって気持ちいいですよね。
「スマホに使われるのではなく、スマホを使いこなす人になろう」とわざわざ言ってしまうのは、「スマホ中毒=悪」という思考に捕らわれた正義中毒者がドーパミンによって脳に使われているからであり、本質的にはスマホ中毒と変わりません。
勘違いしないでください。
実際、スマホ中毒は確実に存在しますし、若者を中心にスマホ中毒の人は多いです。
従って、ネット上にスマホ中毒に関する記事やニュースを掲載したり、講演会や論文で研究結果を報告したりすることは適切な行動であると思います。
しかし、個人と個人の会話で、わざわざ「君はスマホ中毒だね。スマホに使われるのではなくスマホを使いこなしなよ。」とか言ってくる人は、ただの正義中毒者であり本質的にはスマホ中毒者と同じであると主張したいのです。
と思うようにしましょう。
例えスマホに支配されてなくても、どうせ他の何かに支配されているんだから、人を批判するんじゃなくてお互いを認め合えよってことです。
以上。